厄年

厄年の由来は?

長く人生を生きていると、肉体的な変化はもちろん、様々な社会的な立場も経験することになります。

「厄」という言葉には、「災い」や「苦しみ」という意味がありますが、人生の中で災いや苦しみに遭いやすいとされるのが「厄年」とされる年齢です。

その年齢に必ず災難に遭うというわけではありませんが、長い人生の節目として、肉体的・社会的な変化に対して、あらかじめ意識的に対応できるようにするための風習が「厄年」といわれています。

厄年の由来

厄年は、災いや苦しみに遭いやすいとされる年齢のことですが、科学的な根拠があるわけではありません。

陰陽道に由来するともいわれますが、平安時代の頃には「厄年」という考え方が存在していて、一般に定着していったのは江戸時代の頃だといわれています。

地域によって、さまざまな厄年についての考え方がありますが、現在の厄年の年齢については、肉体的・社会的な変化に関係しているとされるのが一般的です。

役年→厄年

現在は「厄年」と書きますが、昔は「役年」と記していたといわれています。

「役」とは「社会的な役目」という意味合いで、自分の住んでいる地域の「役割」が回ってくる年ということです。

ある一定の年齢に成長すると、地域社会の役割を担う責任を任されたというわけです。

この役年には、きちんと役割が果たせるように、身を清めて(厄払いをして)慎んだ生活を送ることが求められたといわれます。

また、役年にあたる頃には、更年期などをはじめ肉体的な変化も起こりやすく、社会的により責任の重い立場に立つようになり、生活面にも変化が起こりやすい時期ということもあり、厄払いをして無事を祈ったともいわれています。

現在では、地域社会の役割という側面は薄らいでいるといえそうですが、その年齢の「肉体的な変化」や「社会的な立場」の「厄」は、今も昔もそんなに大きな違いはないでしょう。

このため、現在まで「厄年」に厄を払うという風習が受け継がれてきたといえそうです。

肉体的な節目

厄年は、数え年で、男性が25歳・42歳・61歳、女性が19歳・33歳・37歳・61歳とされています。

このうち、男性の42歳は「しに」、女性の33歳は「さんざん」という語呂合わせから「大厄」と呼ばれ、厄年の中でも最も注意が必要とされている年齢です。

厄年には、科学的な根拠があるわけではないので、「迷信」といわれたりもします。

しかし、男性の42歳は、いわゆる「働き盛り」とされる頃で、肉体的に無理をしやすい時期であり、女性の33歳は、出産や子育てで肉体的にきつくて体調を崩しやすい時期であるということも、現状としてあります。

厄年は、男性・女性ともに、肉体的な節目にあたる時期ともいえます。

このため、科学的な根拠はなくても、肉体的な側面から、実際に体調を崩しやすい時期なので、現在でも、厄年を気に掛ける人が多いといえそうです。

社会的な節目

厄年は、人生における社会的な節目であったともいわれています。

男性は、42歳頃になると、自分の住んでいる村の神社や祭事の運営に関わることが許されるようになったり、村の重要な役職に就くことができるようになったりしたといわれます。

女性は、33歳頃になると、嫁入り後に続いていた実家からの贈答品が打ち切られて、家を切り盛りする権限を、姑から譲り受けたともいわれています。

こちらの社会的な節目(役年)は、現在では、その意味合いは薄れているといえそうです。

まとめ

厄年には、科学的な根拠はありませんが、実際に体調を崩しやすい時期であるということはいえそうです。

厄年だからといって、暗い気分になるのではなく、これを機に、ライフスタイルや食生活などを見直してみて、自分の健康状態をチェックしてみるのもいいかもしれませんね。


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